ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

一橋大学の前身である東京高等商業学校・東京商科大学は、産業界で活躍する人材のみならず、商学・経営学分野の優れた研究者・教育者を養成する機関でもありました。その伝統は、1953年に設置された大学院商学研究科から、2000年に設置された国際企業戦略研究科(ICS)を経て、2018年に発足した経営管理研究科国際企業戦略専攻によって、現在に至るまで受け継がれています。

【修得する能力・資質等】
大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻博士後期課程DBAプログフムの目的は、商学・経営学分野において世界基準で質の高い研究を実現し、学界はもちろん産業界へも積極的に貢献できる研究者を養成することにあります。
世界基準で質の高い研究を実現するには、①創造的な研究成果を日本のみならず世界に問うことができる高いコミュニケーション能力を伴う研究能力、②学界において「知の発展」をグローバルに牽引するリーダーシップ、③社会科学の健全な発展に貢献するための高い倫理性が必要です。それに加えて、「知の普及」を通して産業界の発展にも寄与するためには、実務家の問題意識に対する洞察と研究の実務的含意の質に対する高い意識が必要になります。
これらを獲得して学位を授与された者は、経営、マーケティング、会計、金融ならびに関連諸分野を専門とする国内外の大学教員や、公的研究機関・民間シンクタンク・コンサルティング会社等で上級研究員・コンサルタント等、一般企業・スタートアップ等の経営者等として、活躍しています。こうした人材は、研究から得られる知見に基づいて産業界が直面する実践的な課題の解決にも有効な示唆を与えることのできる、あるいは自らの実務経験の深い洞察に基づく研究を実現し、商学・経営学分野を中心とする学界の知のフロンティアを広げることができる研究者・実務家として、社会に貢献することが期待されます。