Making Decisions for Shared Value 共通価値のための意思決定
コース概要
本コースの学習目的は二つです:
(1) ビジネスの目的として「共通価値の創造」と「完全なる利潤追求」の違い、および起こり得る利害の衝突を学ぶこと。
(2) こうした違いや衝突、倫理規範の適用を考慮しなければならないような、頻繁に起きるビジネスの状況について意識を高めること。
教官は、最終的に多くの判断がビジネス環境や文化、また意思決定を行う人の道徳的価値に大きく影響されることを認識しています。とはいえプロフェッショナルにとって、先験的に意思決定の結果を認識し、意思決定を行う際に注意深く分析することが重要です。意思決定にあたりビジネス倫理のスタンダードを適用させるという観点から、世界に通用するビジネス手法に基づき、必要なツールを提供します。
コース構成
第一に、営利目的事業における「共通価値の創造」について、例えば特に価値創造していないにもかかわらず利益が(時折著しく)大きい特定の企業や業界について学びます。第二に、倫理的な判断が必要となるビジネスの状況を把握・識別する方法を学びます。これにより、意思決定時の自身の認知バイアスを知ることができます。最終的に、こうした状況での判断では、相反する利害関係者との間に矛盾が生じるため、その矛盾を公平に評価することを学ばなければなりません。
第三に、企業倫理と日本の組織に関する最近の課題を取り上げます。世界的に日本の組織や個人は誠実さと信頼性において高く評価されています。こうした日本文化における倫理的な失敗を学ぶことは、このような失敗が、どんな組織や文化でも起こりうることを示しており、大変有意義です。最後に、現在および将来における「倫理的なリーダー」とは何かについて学びます。